JFEスチールでは、本社監査部と環境防災・リ サイクル部により、各拠点に対して年1回の監 査を実施しています。グループ会社については、設備 保有状況などを勘案したリスク評価結果をもとにグ ループ分けした上で、1年~5年に1回、セルフチェッ クシートを活用したきめ細かな監査を実施していま す。グループ会社の監査対象事業所は189事業所あ り、2015年度は31事業所の監査を実施しました。
JFEスチールでは、公害防止管理者資格の取得 を励行しており、2015年度は82名が合格し、
2005年以降の累計で1,317名となりました。2011 年度からは、グループ各社の環境管理者への環境管理 者研修を開始し、2015年度は3回実施しています。
また、環境法令の遵守に向けた研修を年1回、スチー ルグループ環境エネルギー連絡会で法改正を周知する 研修を年2回行っているほか、実務者向けの廃棄物管 理スキルアップ研修を年4回実施しました。
JFEエンジニアリングにおける環境への取り組 みを全従業員が認識することを目的として、全 従業員を対象に環境一般教育を実施しています。
また、従業員の業務内容に応じた環境関連の教育を 実施しています。特に、環境法令に関する教育に注力 し、業務内容や役割に応じた3種類の教育を実施して 業務に関連する環境法令の理解向上を図っています。
環境関連教育はグループ会社従業員も受講し、グ ループ全体の環境法令遵守および環境保全の取り組み への意識向上を図っています。
JFE商事グループでは、環境教育の一環として グループ会社を対象に、独自に作成した環境 関連法遵守チェックリストを配布し、各社がセルフ チェックを実施することで、法令の理解、法令遵守の 周知徹底を行っています。このほか、ISO14001活動 の中において、全従業員を対象とする一般環境教育と 内部環境監査員養成の研修を各々年1回、実施してい ます。また、グループ会社の新任役員には環境管理研 修を、環境担当者には、法改正の情報、法規制の内容 など、適宜、情報展開を行っています。
JFEエンジニアリングは、環境法令遵守を最優 先課題とした取り組みを行っています。環境マ ネジメントシステムにより、すべての現地工事サイト を対象にした巡視を実施し、日常業務における法令遵 守状況を確認しています。
また、国内製造拠点(鶴見、津)、国内現地工事およ びグループ会社拠点などから年間50カ所程度を抽出 して安全環境部による環境法令監査を実施し、環境法 令の遵守状況を確認しています。
JFE商事では、本社監査部の環境管理チームに より、国内グループ会社に対して3年に1回を 基本とする環境監査を実施しています。製造系グルー プ会社においては騒音・振動を主とする環境法令遵守 の状況について、販社系グループ会社については廃棄 物に関する遵守状況の確認により、JFE商事グループ 全体としての環境法令遵守を確実にしています。
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グループ会社の 環境監査
ISO14001を取得している事業会社の各拠点では、
ISO14001に基づく認証機関の監査に加え、外部機 関などで教育を受けた専門監査員による内部監査を実 施しています。
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すべての従業員が積極的に環境保全に取り組む企 業風土の醸成を目指し、JFEグループの各事業会社で は、入社時や昇進時の研修プログラム、階層別、職種 別の教育研修など、さまざまな環境教育を実施してい ます。
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マネジメント社会の発展に貢献するために地球環境保全のために
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■ 環境会計の考え方
JFEグループは、生産設備の高効率化や環境対策設 備の導入によって、省エネルギーと環境負荷低減を実 現してきました。これらの取り組みを、省エネルギー 対策設備、環境対策設備の投資額として、また環境保 全、環境負荷低減に要する費用を環境活動推進費用と して把握しています。
主な内容 2014年度 2015年度
投資額(億円) 費用額(億円) 投資額(億円) 費用額(億円)
マネジメント 環境負荷の監視・測定、EMS関連、環境教育・啓発など 0.1 24 1.0 24
地球温暖化防止 省エネルギー、エネルギー有効利用など 93 379 134 341
資源の有効活用 工業用水の循環 18 185 6 178
自社内発生物のリサイクル、廃棄物管理など 0.1 54 0.4 52
環境保全
大気汚染の防止 61 373 178 385
水質汚濁の防止 15 95 21 100
土壌汚染、騒音、振動、地盤沈下の防止 0.7 11 0.03 9
その他 賦課金など ─ 14 - 7
研究開発 環境保全・省エネルギー・地球温暖化防止のための技術開発 15 122 11 129
社会活動 自然保護・緑化活動支援、情報公開、展示会、広報など ─ 9 - 7
合計 203 1,266 351 1,232
■ 環境保全コストの内訳
集計範囲:JFEスチール(株)、ただし研究開発のみJFEエンジニアリング(株)を含む。
■ 環境設備投資と環境活動推進費用
2015年度の環境関連設備投資額は351億円、また 環境活動推進費用額は1,232億円でした。設備投資 額では大気汚染防止に178億円と最も多く、続いて、
省エネルギーなどの地球温暖化防止への投資が134 億円、水質汚濁の防止に対して21億円の投資を行い ました。
費用額は、大気汚染防止に関する費用が385億円、
地球温暖化防止に関する費用が341億円、工業用水の 循環利用に関する費用が178億円となりました。ま た、環境関連の研究開発費用は129億円でした。な お、全設備投資に占める環境関連設備投資の割合は約 28%でした。
■ 設備投資の推移
JFEグループは、省エネルギーの推進、生産活動に 伴う環境負荷の低減を目指し、技術開発の成果も踏ま えながら、積極的な設備投資を進めています。省エネ ルギー対策投資は、1990年以降の累計で4,662億円 にのぼり、世界最高レベルのエネルギー使用効率を実 現しています。また、環境保全投資は、1973年以降 の累計で6,340億円に達しています。
■ 環境活動の成果
環境設備投資と環境活動推進費用の効果としては、
地球温暖化防止に関してはCO₂排出原単位の改善、資 源の有効活用に関しては再資源化率の高位維持による 最終処分量の削減を図っています。環境保全に関して も、水域環境、大気環境への汚染負荷物質排出の削減に 取り組み、さらに排ガス、排水の法基準値遵守の安定達 成によるコンプライアンス遵守にも寄与しています。
2015年度の最も大きな環境設備投資は、コークス炉 のばい煙対策設備です。コークス炉は経年経過ととも に、ばい煙発生量が増加する傾向にあるため、ばい煙発 生量を増加させないように、集塵設備等に投資しました。
なお、環境設備投資と環境活動推進費用の効果につ いては、省エネルギー効果として2015年度は約70 億円と見積もっています。
■ グリーン調達の推進
関係法令や経団連「企業行動憲章」に定められた購 買取引方針なども考慮し、資源保護、環境保全などへ の配慮を怠らないことを購買取引の方針に組み込んで います。今後も、サプライチェーンの一員として、さ らに取り組みを加速させていきます。
■ 汚染の予防
JFEグループは環境保全設備への継続した投資によ り法令基準を安定的に遵守しています。保有する環境 保全技術は途上国を中心に移転・普及させることで地 球規模での汚染の予防に貢献することが期待されます。
内部統制や環境教育の充実により法令・公的規制を 確実に遵守していきます。
■ 資源循環
天然資源の量は有限であり、今後、新興国の経済成 長によって資源枯渇や環境汚染などの課題が一層顕在 化することが予想されます。この課題を解決するため に、グローバルレベルで資源利用と経済成長のデカッ プリングが求められています。
JFEグループは、製鉄プロセスでの副生成物の再資 源化によるリサイクル率の向上や工事現場での廃棄物 の削減に努めています。またJFEグループはさまざま なリサイクル事業の展開や、リサイクル資源である鉄 スクラップの輸出など、グローバルな資源循環にも貢 献しています。
■ 製品およびサービス
低炭素社会への移行に伴う規制の強化や省エネニー ズは、事業環境に大きな変化をもたらす可能性があり ます。この変化によって生まれる新たな市場において 競争力のある製品・サービス技術を開発していくこと は、JFEグループにとって大きな事業機会となります。
JFEグループは、使用段階で省エネルギーに寄与す る高機能鋼材、再生可能エネルギーなどのエンジニア リング技術、海洋環境を改善して生物多様性を保つ鉄 鋼スラグ製品など、環境負荷の軽減や環境を改善す る製品やサービスを保有しています。これらの製品や サービスを通じて世界最先端の省エネ・環境技術を世 界各地へ普及し、持続可能な社会の構築に貢献します。